■自己破産を選ばない人
 
経済的な理由でどうしても借金が返せない人に対して、国からの救済措置として自己破産という方法があります。

 
それはその人の状況にもよりますが抱える借金の一部または全額を免除してもらうことができるもので、借金のために生活が難しくなってしまった人のための再起のための方法としては大変に有効な手段です。

 

 

しかし、中にはこういった手段を選ばない人がいるのも事実です。

 
警察庁が公開している統計データのうち平成27年度の自殺者の統計によると「経済・生活問題」を理由としてのものが全体の約16%となっています。

 

このデータから全てを読み取ることは難しいですが、中には自己破産を行えば再起の可能性があったにもかかわらずそうしなかった人もいるでしょう。

 

こういった背景には自己破産には債務者からするとそのメリット以上に、デメリットやネガティブなイメージが先行してしまっている可能性があります。

 

■7年以内であっても再度自己破産を受けるは可能

 
自己破産をするかしないかで迷うケースの一つとして、7年間は自己破産できないからという理由があります。

 
これは一度自己破産を行った者は手続き後7年間は再度自己破産できないといった条件からきています。

 
この場合、手続きはできても裁判の際に免責不許可事由に該当するとして認められないというものです。

 

 

「今回自己破産で借金がなくなっても今後7年の間にまた借金しないとも限らない、そんなときに自己破産ができないと行き詰ってしまう。」

 

 

債務者の心理として、最後の切り札を今使っていいものかどうかで迷ってしまうという訳です。

 

まず、この7年の縛りですが実は7年を待たずとも再度自己破産はできます

 
というのも裁判において免責を与えるかどうかは裁判官の裁量によるものが大きいからです。

 

この裁判官の裁量についてはそれこそケースバイケースなのでどのような状況であれば免責を受けられるかどうかは分かりませんが、裁判では借金を背負うに至った経緯や理由などを総合的に見て判断します。

 

 

そのため、止むを得ない場合やそうでなくとも本人から真摯な態度が見れるようであれば認められることもあります。

 

 

こういった点からこの先同考えても借金の額が減ることがない、もしくは自身の生活が難しくなる場合7年の縛りを考えずに行動することが大切です。

 

 

■人として終わりではない

 
自己破産は借金を合法的に帳消しにする方法ではありますが、中には借りたお金を返すこともできない自分を責めてしまう人もいます。

 
自己破産というものは人生において中々経験できないものなので、自己破産を行う前は必要以上に考えてしまいがちです。

 
何もかもなくしてしまい、もう今後はまともな職業には就けないのではとお考えの人もいるかもしれません。

 

 

しかし実際のところ失うものは借り入れ先からの信頼のみです。

 
車や家は無くなる可能性はありますが友人や家族が消えることはありませんし通帳も作れます。

 

 

現在の仕事についても会社から借りていない場合はばれることもありません。

 

 

また、転職に関しても銀行や公務員などの場合は信用情報の提出を命じられる可能性はありますが、それ以外の働き先であれば問題なく、また履歴書に記載する必要もありません。

 

 

楽をして、借りた人に迷惑をかけてもいいのだろうか、そしてそんな自分は人として駄目なのではないか。

 
確かに返せるならば返したいものではありますが、まずは自身が余裕を持つことが大切です。

 

 

自己破産の手続き費用は法テラスで融通が利く

 
自己破産には状況にもよりますが裁判自体にも費用がかかってきます。

 
中には自分が再起を図るためには自己破産が必要と分かっていてもその費用さえ出せない人もいるでしょう。

 

 

法テラスは収入が少ない人のための法律に関する様々な相談を受け付けてくれる機関で、ここでは法律の相談や実際の弁護士の手配などを無料で受け付けてくれます。

 

 

また、法テラスでは自己破産にかかる裁判費用の立替も行ってくれます。

 
立替なので自己破産が終われば分割で返済することになるのですが、ここも融通が利きますので月々1千円単位での返済が可能となっています。

 

 

もし自己破産のために新たに借金をした場合、この借金に対しては恐らく一度も返済はできないでしょう。

 
免責のためには一定回数の返済をし返済の意思があることを示さなくてはならないためこの借金は自己破産による免責を受けられない可能性が高くなります。

 

 

結局のところ知らないまま色々考えるより専門家に聞いたほうが確実であるという点に尽きます。

 

 
また、聞くこと、話すことで気分が落ち着くこともメリットともいえます。